オールドレンズで撮ったような描写をするレンズ
「ミラーレスカメラを買ったけどレンズは何を買おうかな? オールドレンズで撮ったような描写をするレンズが良いな。そんなレンズって無いかな?」
こういった疑問に答えます。
本日取り上げる私が買ったレンズはそんな要望に応えられるかもしれません。
この記事を書いている私は、過去に多種多様のカメラ数十台を使ってきました。
デジタルカメラだけでなくフィルムカメラも10台以上使った経験があります。
このレンズを使いたくてX-S10を購入
前回の記事で報告したとおり、私はミラーレスカメラ X-S10を購入しました。
次に行うことはレンズ選びです。
これについてはすんなり決まりました。
と言いますかWebでカメラを購入するための情報を集めている時に、カメラを選ぶ前に使いたいレンズが先に決まったのです。
つまりそのレンズを使いたいためにX-S10を購入したのです。
そのレンズとは…
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2です。
自分が欲しいレンズの特徴(仕様)
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2を何故購入したかを説明する前に、私がどのようなレンズが欲しかったかを説明しますね。
ざっくりした条件として、フィルムライクな描写をするレンズが欲しかったのです。
- F値開放で甘い描写、絞るとカリカリとした描写をするレンズ
- 夜間撮影も出来るF1.4以下のハイスピードレンズ
- 出来れば筐体は軽量・コンパクトが望ましい
- 50年代に作られたレンズのような、工芸品を思わせる美しい外観を持ったレンズ
- カラーはブラック
- 焦点距離が35mm換算で50mm前後
「そんなレンズあるの?」と思いましたが存在しました。
私が求めるすべての条件を満たしたのがNOKTON 35mm F1.2なのです。
NOKTON 35mm F1.2の特徴
NOKTON 35mm F1.2の存在を知った私は、もっと詳しい情報を得るためにWeb検索を進めました。
そして益々NOKTON 35mm F1.2が欲しくなったのです。
オールドと現代レンズの2面性を持ったレンズ
YouTuberさん達のレビューを見ると、共通しているイメージが「F値開放でオールドレンズのような甘い描写、少し絞ると現代レンズのようなカリカリの描写を持つ2面性を持ったレンズ」でした。
これこそ私が求めるレンズの性格でした。
立体感のある描写
YouTuberさん達の中にはこんな評価もありました。
「絞るにつれてカリカリした描写になり立体感が増す」とのことです。
私は立体感はとても重要だと思っています。
イメージセンサーサイズが小さいコンパクトカメラやスマホの画像って、平面っていうかのっぺりした絵に見えます。
大型イメージセンサーサイズのカメラを買う意義は、この立体感にあると思っています。
そしてイメージセンサーサイズと同じぐらい立体感のある描写に寄与しているのは、レンズだと思っています。
その他の特徴
NOKTON 35mm F1.2は、他にも私が求めていた仕様を満たしています。
- F1.2というハイスピードレンズにも関わらず、重量が196gと軽量
- しかもコンパクトな純正レンズXF23mm F2.0と変わらないようなコンパクトなサイズ(φ59.6×39.8mm)
- 1950年代 Leicaのレンズのような、工芸品を思わせる美しい外観
- カラーはつや消しブラック
- マニュアルフォーカスだが、ピントの山が掴みやすい
- 焦点距離が35mm換算で52mm
何故私が「F値開放ではフワフワした甘い描写、絞るにつれてカリカリした描写で立体感があるレンズ」が欲しいのか?、それは過去に所有したレンズの描写を期待しているからです。
具体的には、私が1番お気に入りだったLeica Summicron 35mm F2.0(8枚玉)の描写を期待しているのです。
Summicron 35mm F2.0はSummilux 35mm F1.4ほどではありませんが、開放では薄いベールを覆ったようなコントラストの薄い優しい描写ですが、絞るにつれて解像度が上がり力強い描写に変わっていきます。
Summicron 35mm F2.0は、絞りをコントロールすることで色々な表現が出来る面白いレンズなのです。
NOKTON 35mm F1.2のレンズ構成は、Summicron 35mm F2.0と同じガウス型8枚構成なので似たような表現が出来るのでは?と期待しています。
NOKTON 35mm F1.2を購入
私が使いたいレンズはNOKTON 35mm F1.2以外考えられないので、楽天経由 八百富でNOKTON 35mm F1.2をポチりました。
しかし人気レンズなのでX-S10同様 納期は3ヶ月後…
「そこまで待てん!」と思いましたが、レンズだけが先に来ても意味がないので、諦めて待つことにしました。
しかしそんな私に写真の神様は、嬉しいイタズラを仕掛けてきました。
続きは最終編で…