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富士フィルム X-S10の1番魅力的なところ

フィルムライクなミラーレスカメラが欲しい

「フィルムライクなミラーレスカメラが欲しい、おすすめの機種って無いかな?」

こういった疑問に答えます。

本日取り上げる富士フイルムのX-S10の魅力を知ることで、X-S10を購入したくなるかもしれません。
この記事を書いている私は、過去に多種多様のカメラ数十台を使ってきました。
デジタルカメラだけでなくフィルムカメラも10台以上使った経験があります。

X-Pro3の素晴らしい機能

富士フイルムのハイエンド機 X-Pro3はフィルムライクに使える素晴らしい機能があります。
それは「撮影時は背面モニターが見えない」機能です。
撮影時には背面モニターを閉じた状態、写真の出来映えを確認するには背面モニターを開かなければなりません。 私はX-Pro3を使ったことが無いので、どこまで見ることが出来ないかは分かりませんが、少なくとも撮影時にモニターの存在を消すことが出来ます。
これは富士フイルムの「数枚撮る毎にいちいち出来映えを確認してないで、ドンドンシャッターを切ろう」というメッセージが込められているそうです(X-Pro3の開発責任者が某YouTuberのインタビューで答えていました)

背面モニターが見えないメリットは?

背面モニターはデジタルカメラの象徴的なパーツです。
背面モニターがあることで「リアルタイムで画像の出来映えを確認出来るようになり、失敗の無い写真を撮れるようになった」,「色々試すことが出来て撮影技術が向上した」等、様々なメリットが「無料」で得られるようになったと思います。
その一方でデメリットも確かに存在します。
そのデメリットを一言で表すとしたら「フィルムカメラで撮影した体験が得られなくなった」ことだと思います。
X-Pro3は、背面モニターを隠すことで、フィルムカメラで撮影する体験を得られるデジタルカメラだと思います。
具体的にはこのようなことです。

光が変化していく貴重な時間を撮影に集中出来る

ライトを使う撮影以外、例えば風景撮影やスナップ撮影は、時間との勝負になります。
日の出,日の入りのような良い光が差し込む時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
そんな貴重な時間に、数枚撮る度に出来映えチェックをしていたら、良い光の瞬間を逃してしまいます。
しかし背面モニターを隠すことが出来るX-Pro3なら、いちいち背面モニターを開いて出来映えチェックなどしていられないので、目の前の景色に集中することが出来るのです。

現像するまでのワクワク感に近い体験が出来る

フィルムカメラで写真を撮る工程を大まかに書くとこうです。

  1. 撮影をする
  2. フィルム1本分を撮りきったらフィルムを巻いて取り出す
  3. お店へ行き現像,プリントを依頼する
  4. お店へ行き現像済みのフィルムとプリントを受け取る
  5. 写真の出来映えを確認する

2~5までの工程にかかる時間は短くとも1時間はかかります。
1枚目を撮影してから計算をすると数時間はかかります。
一方背面モニターが付いたデジタルカメラだとこのような工程になります。

  1. 1枚撮影をする
  2. 背面モニターで出来映えを確認する
  3. PCに取り込む
  4. より大きいモニターで出来映えを確認する

1~2までの工程にかかる時間は数秒で済みます。
これがデジタルカメラの大きなメリットの1つですが、撮影してから写真が出来上がるまで「3枚目に撮った写真は自信がある、どんな出来映えになるんだろう?」といったワクワク感を得られる体験は、デジタルカメラでは少ないのです。
これは宝くじを買って当選番号発表までの間「6億円当たったら何に使おう?」と想像するワクワク感に似ていると思います。

背面モニターを隠さなくてもその体験は出来る?

「言いたいことは分かるけど、どのデジタルカメラでも背面モニターで確認しなきゃ良いのでは?」という意見が聞かれそうですが…
はい、そのとおりです。
でも人間は背面モニター横に再生ボタンがあると押さずにはいられない生き物なのです。
理由は簡単「私 失敗したくないので」と思い、ついつい出来映えをチェックしたくなるのです。

でも背面モニターが見えない状態ならどうでしょう?
X-Pro3は、隠れている背面モニターの上部に指をかけて下に引き倒すことで初めて写真の出来映えチェックが出来るようになります。
その作法を数枚撮影する毎に出来るでしょうか?
少なくとも私にはそんな面倒なことは出来ません。

X-S10でも同じことが出来る

長々と前説をしましたが、いよいよ本題です。
X-S10はバリアングルモニターを採用しているので、モニターを裏返すことが出来ます。
これによりX-Pro3に「近い体験」をすることが出来ます。
近い体験というのは、X-S10の場合 ファインダー内の液晶である程度写真の出来映えを確認出来るので、X-Pro3の光学ファインダーのようなストイックさはありません。
それでも他のデジタルカメラよりはフィルムライクな体験が出来ます。
私の撮影方法はこうなります。

  1. 裏返ったモニターのままファインダー内の液晶で各種設定を確認する
  2. その場所でとにかくシャッターを切って撮影に集中する
  3. 休憩時にモニターを表面にして、写真の出来映えをチェックする。
  4. それを繰り返し、家に帰ってからMacに取り込み大画面で出来映えをチェックする

この撮影方法なら、出来映えチェックで撮影時間を削がれることはありませんし、ワクワク感も得られることが出来、フィルムカメラと似たような体験が得られるのです。
もちろん出来映えチェックの頻度が少ないために、失敗写真を量産する可能性はあります。
でも「私 失敗は嫌いじゃないので」と思っているので、精神的ショックはそんなにありません(ゼロではないです)
例え失敗写真を量産しても、どこがマズかったかを検証して次に同じ失敗をしなければ良いですし、私はプロのカメラマンではありませんので失敗写真を量産しても経済的損失や信用を失うことはありませんからね。

まとめ

X-S10には魅力的な点が多々あります。
その中で私が1番魅力を感じているのが今回紹介した背面モニターを隠せることでフィルムライクな体験が出来ることだと思っています。
これはミラーレスカメラの機種選びの際に私が1番重視したことです。
正直に言うとX-S10を購入した直後は「X-E4の方が良かったかな?」と思ったことがありましたが、いまは私の使い方にはX-S10が合っておりこれを選んで良かったなと思っています。

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