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僕の好きな写真の描写

僕の好きな写真の描写

写真を長く撮っていると自分の好きな描写が明確になっていく。
コントラストが強い派手なカラーの描写を好きな人もいれば、フワッとしたハイキーな描写を好む人もいる。
それがその人の個性でプロカメラマンだと「○○さんらしい描写」と言われたりする。
僕も10年以上写真を撮っているので好きな描写がある。
今回はそんな僕の好きな描写について語っていきたいと思う。

【この記事はこんな人にオススメ】

  • 他の人の描写が気になる人
  • 自分の写真に個性を出したい人
  • 僕の好きな描写を出すカメラ設定が知りたい人

Old Leicaのレンズが描く描写が理想

前の記事でも書いたが、過去に僕はCONTAX S2b+Planar 50mm F1.4とLeica Ⅲf+Summicronn 35mm F2.0(8枚玉)で1番写真を撮っていた。
でもその前にはLeica M3+Summarit 50mm F1.5を好んで使っていた。
何故その組み合わせを買ったかと言うと、M3は単純にLeicaの憧れ、Summarit 50mm F1.5は1番安価に買えたレンズだからだ。
でも描写は凄く気に入っていた。
Summarit 50mm F1.5の描写の特徴はこうだ。

  1. F値開放だと薄らとフレアがあり、まるで白いベールを通したようなフワッとした描写
  2. 光源が入ると派手にゴーストが発生
  3. 光源や明るい被写体の周りはじんわりと滲む
  4. 絞り込むことで徐々にフレアが消え、線の細いキリッとした描写へ変化する

オールドレンズなのでレンズ設計的にもコーティング的にも成長の過渡期、現代のレンズのように「F値開放から中心部は解像し、絞れば四隅までしっかり解像し周辺光量落ちもない」といったレンズ設計者の理想のレンズに到達したかのような描写では無い。
でも僕は1の「まるで白いベールを通したようなフワッとした描写」が大好きだ。
「写真は真実を写すもの」だから自分の目で見たとおりの写真を残すのが1番良いのだろうけど、Summarit 50mm F1.5のどこか絵画的で夢の中で見たような写真が僕の理想なのだ。

Summarit 50mm F1.5の描写を再現

上のSummarit 50mm F1.5の描写の特徴を目指しているのではないか?と思えるレンズがある。
それは僕が使っているVoigtlander NOKTON 35mm F1.2だ。
勿論最新のレンズなのでSummarit 50mm F1.5ほど簡単にフレアやゴーストは発生しないし解像してくれる。
でも僕としてはフレアがかかって欲しいと思っている。
そこで僕は設定→IQ画質設定のトーンカーブ(シャドウ)を-0.5,シャープネスを-4,明瞭度を-5に変更している。
その設定で得られた画質はこんな感じだ。

NOKTON 35mm F1.2の開放で撮影

上の設定でNOKTON 23mm F1.2の開放で撮影するとこんな描写になる

上の設定でMACRO APO-ULTRON 35mm F2の開放で撮影するとこんな描写になる

上の設定でUltron 27mm F2.0の開放で撮影するとこんな描写になる

NOKTON 35mm F1.2が1番好みの描写をするが、NOKTON 23mm F1.2やUltron 27mm F2.0も悪くない。
MACRO APO-ULTRON 35mm F2は現代的な描写をするので、上記設定の効果はあまり得られていない。
でも4枚ともフワッとした優しい描写をしている。

まとめ

他の方がインスタにアップされているモノクロ写真って、コントラストが高くてパキパキにシャープな描写が多い。
それが良いとか悪いとは言いたいのではなく、そういった写真の中で僕の撮るモノクロ写真は真反対で個性が出ていると自負している。
以前インスタの写真はテーマを統一すべきか?という記事を書きそこでは「統一なんか考えなくてもっと自由に写真を楽しんだ方が良いのでは?」と結論付けたが、その考えに変わりはない。
でも「僕のモノクロはこういう描写です」というのは拘って良いのかな?と思っている。

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