チェキ instax mini Evoがやってきた
先日 チェキ instax mini Evoを購入した。
以前から購入を考えていたが、X-T5に目が眩んで寄り道をしてしまったことで購入が遅れた。
今回はinstax mini Evoを購入した理由とファーストインプレッションを書きたいと思う。
なお印刷用紙を注文しているがまだ届いていないので、1番特徴的な印刷はまだ未体験だ。
【この記事はこんな人にオススメ】
- instax mini Evoの購入を検討している人
- instax mini Evoの使い勝手が気になる人
- instax mini Evoの描写が気になる人
instax mini Evoを購入した理由
僕がinstax mini Evoを購入した理由は大枠でこんなところだ。
- もっと気軽なエブリデイ カメラが欲しい
- LOMO LC-Aで撮った写真のような個性的な描写を得たい
- テーブルフォトの被写体に使えるクールな外観のカメラが欲い
もっと気軽なエブリデイカメラ
現在僕が所有しているカメラは、FUJIFILMのX-T5とX-E4だ。
X-T5は高価で軽量コンパクトと言われているが僕的には重くて大きなカメラ。
X-E4は軽量コンパクトだが、一部で幻のカメラと言われているだけあって中古市場では相変わらずプレミア価格が付いている高価なカメラになてしまった。
最近撮影目的以外の外出ではX-T5+Ultron 27mm F2.0の組み合わせで出かけているのだが、使うか分からないのに持っていくには重量的に負担が大きい。
職場にも持って行くのだが、勤め先はセキュリティが甘く盗難の危険性も見過ごせない。
そういった理由で、もっと気軽に使え,安価で,個性的な写りをするカメラが欲しいと思っていたのだ。
その最有力候補がinstax mini Evoだった。
LOMO LC-Aの描写
僕は写真を趣味でやっている程度なので、撮った写真はインスタでアップする程度だ。
メインアカウントは渋めの写真で統一しているのだが、もっとビビッドな描写の写真も撮ってインスタにアップしたいと考えていた。
そこでサブアカを追加してそこにビビッドな描写の写真をアップしていたのだが、自分自身「何か違うな」と迷っていたために、そのサブアカは放置気味になっていた。
「自分が求めるビビッドな描写って何だろう?」と考え1番最初に思いついたのは、フィルムカメラのLOMO LC-Aの描写だ。
しかし所有していたLOMO LC-AはX-S10を購入する資金になってしまったし、フィルム&現像の高騰によりフィルムカメラを使うには現実的ではない。
そこで思いついたのはインスタントとデジタルのハイブリッドカメラであるinstax mini Evoだった。
もちろんLC-Aはフィルムカメラ、instax mini Evoは基本的にデジタルカメラなので、同じ描写を得られないことは分かっていたが、個性的な描写は期待出来るのではないか?と考えたのだ。
テーブルフォトの被写体に使えるクールな外観のカメラ
僕のインスタを見てもらうと、X-T5やX-E4を被写体としたテーブルフォトの写真がアップされている。
FUJIFILM製のカメラはどのモデルもにクラシカルなデザインなので、テーブルフォトの被写体として使えるからだ。
でも頻繁に登場させているので、そろそろ他の被写体になるカメラが欲しいと思っていた。
候補としては、例えば古いソビエト製のフィルムカメラとか絵になる。
でも折角カメラを買うのだから、被写体だけとしてではなく撮影が出来るカメラの方が良い。
しかもランニングコストがかからないデジタルカメラが良い。
さらに言えば購入価格が安価なのが良い。
この条件を満たすカメラとなると、instax mini Evoは最適と考えたのだ。
少々おもちゃ感はあるが、それがなんとなくおしゃれだし。
この3つの理由で、僕はinstax mini Evoの購入を決めた。
instax mini Evoは他のカメラに漏れず供給が追いついていないので、良心的なカメラ店では予約受付もされていない。
即納の場合はボッタクリ価格となっている。
幸いにも僕の場合、メルカリで新品未開封が出品されており、それをややボッタクリ価格で購入することが出来た。
instax mini Evoの使い勝手
購入して2日後に商品が到着、最初にinstax mini Evoを手にした時の感想は「安っぽ!軽っ!」だった。
まぁトイカメラのようなものだから仕方が無いだろう。
使い勝手についても決して良くない。
本記事を書き出す前は使い勝手を詳しく書こうと思っていたが、あまりにも使い勝手が悪くそれだけで5,000文字を超えそうなので書くのを止めた。
っていうか使っているうちに「このカメラはカメラのボタンやダイヤルをポチポチガチャガシャと操作をして撮影するカメラでは無い」ということに気がついたのだ。
instax mini Evoは、電源オン→レンズフィルターとフィルムフィルターを選択→シャッターボタンポチッ!と撮影をしたらエモい写真を撮れるように作ったカメラなのだ。
だから「露出補正がやりにくい」等と文句を言うことがナンセンスなのだ。
そう気づいたらなんだかこのカメラが凄くかわいい存在に思えてきた。
instax mini Evoの画質
開封した翌日に早速撮影をしてみた。
硬い描写に笑う
撮影データをMacに取り込み、モニターで撮影した写真を見た瞬間に僕は思わず笑ってしまった。
その写真の画質は「描写がガビガビに硬い」のだ。
普段 X Seriesのミラーレスカメラを使っているので余計にそう感じてしまうのかもしれないが、それを差し引いてもガチガチに硬い描写なのだ。
「2,000年代初頭に使っていたコンパクトカメラや携帯電話のカメラの画質に似ているな」
と感じたのだが、その瞬間3つのことが頭をよぎった。
- コンパクトカメラや携帯電話に採用されている小型センサーはいまも昔もこういう画質なのかも?
- もしかしたらFUJIFILMはあえてこの画質を作り上げた?
- プリントをすると丁度良い画質になるようチューニングをした?
2の「あえてこの画質を作り上げた」というのは、ここ数年若い人たちの間では2,000年代初頭のコンパクトカメラや、iPhone4ぐらいの古いスマホで撮った写真が流行っている。
上で書いたとおりinstax mini Evoの画質は正にその画質なのである。
instax mini Evoの開発期間を考えると、その流行に合わせたとは考えにくい。
でももしFUJIFILMのinstax mini Evo開発陣が「数年後にこういうのが流行る」と読んでいたとしたら大したものだなと思ってしまう(恐らく偶然)
普通に考えれば1の「小型センサーはいまも昔もこういう画質」というのが正解なのかもしれないが、3の「プリントした時に丁度良い画質になるようにチューニングした」という可能性も高い。
これは印刷用紙を入手してから検証したいと思う。
レンズフィルター:ビネット,フィルムフィルター:レトロ
LOMO LC-Aに似ている絵
入手をして1週間、トータルで100枚以上撮影をした。
instax mini Evoはレンズフィルター10種類、フィルムフィルター10種類を組み合わせて100種類の表現が出来る。
最初は色々と試してみたくなるものだが、とりあえずレンズフィルターは、ノーマル,ビネット(周辺が暗くなりノスタルジックな印象),ソフトフォーカス(光が広がり明るく柔らかい印象)の3種類、フィルムフィルターはビビッド(鮮やかな印象に),ブルー(青みがかったスタイリッシュな印象),レトロ(昔のカメラで撮影したような味わい深い印象)の3種類を試した。
その出来上がった絵は雰囲気が私が購入前に求めていたLOMO LC-Aから出される絵にどことなく似ているのだ。
細かく見ていけば全然違うのだろうが、ぱっと見た印象はいわゆるロモ写真なのだ。
特にレンズフィルターをビネット、フィルムフィルターをレトロかビビッドにするとよく似ている。
ノーマル+ノーマルの写真を見た時はあまり良い印象では無かったが、フィルターを変えた際の画質はとても好印象で「instax mini Evoを買って正解だった」と思える絵を得られることが出来て安心した。
LOMO LC-Aの描写
レンズフィルター:ビネット,フィルムフィルター:レトロ
レンズフィルター:ビネット,フィルムフィルター:レッド
レンズフィルター:ビネット,フィルムフィルター:ビビッド
まとめ
instax mini Evoの第一印象を一言で表すとこんな感じだ。
「撮影体験はつまらない、でも吐き出される絵は魅力的」
最初の言葉は辛辣だが、この一言は開発者にとっては褒め言葉になるんじゃなかな?
僕のように本格的なカメラを使っている人からすればつまらない撮影体験になるが、一般の人はそんなことを求めてはいない。
「撮影が簡単でエモい写真が撮れる」こんなカメラを求めているだろうし、開発者もそんなカメラを目指して作ったのだろう。
それがinstax mini Evoを使ってすぐに伝わってきた。
うん、確かにこのカメラは良いカメラだ。