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もっと評価されても良い NOKTON 23mm F1.2レビュー

NOKTON 23mm F1.2が欲しい

「Voigtlander NOKTON 23mm F1.2を買おうと思うんだけど、ネットのレビューが少ないから不安、実際に使っている人のレビューが読みたい」

こういった疑問に答えます。

今回取上げるNOKTON 23mm F1.2のレビューを読み背中を押されるかもしれません。
この記事を書いている私は、過去に多種多様のカメラ数十台を使ってきました。
デジタルカメラだけでなくフィルムカメラも10台以上使った経験があります。

NOKTON 23mm F1.2を購入した理由

私はVoigtlanderのNOKTON 23mm F1.2(換算35mm)を購入しました。
購入した理由はこんなところです。

  1. 苦手な焦点距離35mmのレンズを使いこなせるようになりたかった。
  2. XF23mm F2.0の描写が好きになれなかった。
  3. Webで見たこのレンズで撮った作例写真が好き過ぎて同じレンズを使いたくなった。
  4. テーブルフォトを撮るのに35mmが必要と考えた。

こんなところです。
理由1は前回の記事に書いてあるので、理由2以降について詳しく説明します。

XF23mm F2.0の描写は好みじゃ無かった

私は富士フイルム純正のXF23mm F2.0を持っていました。
しかしこのレンズの描写がイマイチ好きになれませんでした。
私は線が細く、先の尖ったHBの鉛筆で描いたような緻密な描写が好きです。 でもXF23mm F2.0は線が太く、まるで木炭で書いているような描写だったのです。
それはそれで個性があるとは思いましたが、私は好きになれませんでした。
NOKTON 23mm F1.2は発表時にソフマップさんのWebに記載してあった作例を見たところ、私好みの描写だったので購入を決めました。
購入後に自分で撮った写真を確認した結果、非常に満足出来る描写でした。

Webで見た作例が好き過ぎた

これはソフマップさんのWebサイトに掲載されていた作例では無く、プロカメラマンTOSHIMITSU TAKAHASHIさんのブログに掲載されていた作例です。

TOSHIMITSU TAKAHASHIさんのブログ

緻密で、色乗りが良く、黒いところでもトーンが粘る容赦と言えば良いのでしょうか?
この作例を見た時に「この方が使っているレンズを使いたい」と思ったのです。
かなり軽いノリの購入理由ですが、背中を押す理由ってこういう事だと思います。

テーブルフォト撮影用レンズが欲しい

今年の夏は特に暑い夏でした。
私は暑いのが本当に苦手で、クソ暑いさなかカメラを持ってスナップ撮影なんかとても行けませんでした。
よって今年の夏はエアコンの効いた部屋でテーブルフォトを撮るのがマイブームとなっていたのです。
テーブルフォトのメインレンズはMACRO APO-ULTRON 35mm F2、このレンズは色乗りが良い,開放のボケが美しい,絞るとキリッとした描写,とテーブルフォトには最適のレンズです。
でも換算50mmのレンズなので、少し引きの写真を撮ろうと思うと狭い部屋ではワーキングディスタンスが確保出来ないことがありました。
そこで「換算35mmのレンズが欲しい」となった訳です。
テーブルフォトを撮るのに換算35mmのレンズは取り回しが良いことは知っていたので、購入を決めました。

NOKTON 23mm F1.2の良い点

NOKTON 23mm F1.2の長所・短所を書こうと思いましたが、私には良い点は出せても悪い点は見出せませんでした。
それぐらいお気に入りのレンズで、すでに常用レンズの地位を確保しています。
では良い点を順に説明していきますね。

高級な外観と操作感

写真の描写には関係の無いことですが、趣味のモノって見た目と操作感って凄く重要な要素だと思います。
それらが悪いと「使いたい」という気になり難いですからね。
NOKTON 23mm F1.2の見た目は「The 高級マニュアルレンズ」というたたずまいをしており、眺めているだけでニヤニヤしてしまいます。
操作感は、絞り環はコクコク,ピントリングはヌルっとしており、触るだけで精密な加工と高級なグリスが使われているのが分かります。

軽量コンパクト

昔、Nikon D1sというプロが使うバカデカくて重いカメラを使っていたことがあります。
でもこのカメラは最初は使っていましたが、その重さとデカさが苦痛となりすぐに使わなくなってしました。
その時に学んだのは、「D1sは自分には身分不相応、カメラはカバンからさっと取り出してさっと収める事が出来る軽量コンパクトなカメラが良い」ということです。
それ以降、私は「ファインダーがある軽量コンパクトなレンズ交換式のカメラ」を買うようになりました。
現在使っているFujifilm X-S10(465g バッテリー & SDカード含む)+NOKTON 23mm F1.2(214g)=679gは最軽量ではありませんが、充分軽い部類に入り、エブリデイカメラとして毎日持ち出しています。

最短撮影距離が短い

NOKTON 23mm F1.2の最短撮影距離は18cmです。
そしてNOKTON 35mm F1.2の最短撮影距離は30cmです。
このため通常であれば、焦点距離が長い35mmの方が被写体を大きく写せるのですが、最短撮影距離が短い分焦点距離の短い23mmの方が被写体を大きく写すことが出来ます。

23mm F1.2 最短距離被写体までの距離

23mm F1.2 最短撮影距離で撮った一輪差し F1.2

35mm F1.2 最短距離被写体までの距離

35mm F1.2 最短撮影距離で撮った一輪差し F1.2

線の細い緻密な描写

NOKTON 23mm F1.2とXF23mm F2.0の作例を並べてみました。
同じ条件で撮影した写真ではありませんし、テーブルフォトとスナップでは比較がし難いかもしれませんが、あくまでも参考としてご覧になって下さい。
また読者様の環境によっては、この作例では描写の違いが分かりにくいかもしれませんが、大画面モニターで見るとその違いは一目瞭然です。
上で書いた「NOKTON 23mm F1.2のHBの鉛筆で描いたような描写」,「XF23mm F2.0の木炭で描いたような描写」というのが分かると思います。
ちなみに私は決してXF23mm F2.0の描写が悪いと言っているのではなく、NOKTON 23mm F1.2の描写の方が私好みと言いたいのです。

NOKTON 23mm SS1/60 絞りF5.6 ISO5000

XF23mm SS1/5800 絞りF2.0 ISO640

NOKTON 23mmと35mmの違い

ここまで本記事を読み「XF23mm F2.0の違いは分かった。ついでにNOKTON 23mmと35mmの描写を知りたいな」と思われる方がおられるかもしれませんので、最後にその点を書かせてもらいますね。

NOKTON 23mmと35mmの描写は別物

NOKTON 23mmと35mmの最大の違いは当然焦点距離の違いです。
そして次に違うのが、クセの違いと言いますか、キャラクターの違いだと思います。
「23mmはF値でボケ量が変わるだけで描写の変化が無いいま風のキャラクター」,「35mmはF値で描写の変化を楽しんでもらうオールドレンズ風のキャラクター」と言えばあながち間違ってはいないと思います。
それぞれの特徴を並べてみますね。

NOKTON 23mm F1.2

  1. F値全域で解像はされているが堅くなくやさしい描写
  2. HBで書いたような線の細い緻密な描写
  3. 開放~F2.0まで微妙に滲んだようなボケ
  4. 逆光に強くゴースト&ハレーションは抑えている
  5. F値全域で色乗りが良い

NOKTON 35mm F1.2

  1. F値全域で解像はしているが開放F1.2では薄いベールがかかったような滲みがあり、F2.0で滲みが安定、F2.0以降は滲みは無くなり徐々にキリッとした描写へ変化する
  2. HBで書いたような線の細い緻密な描写
  3. 開放~F2.0でフワッとしたボケ
  4. 逆光には弱くゴースト&ハレーションは出る、というかそれらが出るようにあえて残していると思う
  5. F値全域で色乗りが良く色が濃い

NOKTON 35mm F1.2の作例 SS1/900 絞りF1.2 ISO320

NOKTON 35mm F1.2の作例 SS1/60 絞りF4.0 ISO3200

こんな感じです。
どっちが良いと言われれば「どっちも良い」となります。
23mmは常用レンズとして「もうこれ1本で良くね?」と思えるほど満足しています。
歩留まりは絶対に23mmの方が高いと思います
35mmは、使いこなすのが面白いレンズで撮影を楽しむならこっちの方が断然楽しいです。
クソ写真も吐き出しますが、思わず見入ってしまうような作品も描き出します。
このようにこの2本のレンズは同じNOKTONという名前が付いているが全く別物なので、少なくとも私には両方必要なレンズなのです。

世間的には35mmの評判が高すぎて、23mmが影のような存在になっています。
Googleで「NOKTON 35mm F1.2」で検索すると、ブログ,YouTubeでも検出結果が沢山出てきますが「NOKTON 23mm F1.2」だとあまり出てきません。
このNOKTON 23mm F1.2はもっと評価されるべきレンズだと思います。

NOKTON 23mm F1.2の作例紹介

最後に私が撮った作例を紹介して本記事を終わりにしたいと思います。
最近は本業が忙しくてこのレンズを使って撮影に行けないので、自宅や近所でクセを掴むために撮った作例ばかりですが、参考になれば幸いです。

SS1/60 絞りF4.0 ISO1000

SS1/110 絞りF5.6 ISO320

SS1/60 絞りF5.6 ISO5000

SS1/60 絞りF1.2 ISO320

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