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NOKTON 35mm F1.2 Xマウントに惚れ直す

最近お気に入りのNOKTON 35mm F1.2

タイトルのとおり最近はNOKTON 35mm F1.2がお気に入りだ。
実は先週まで僕が所有する4本のレンズの中で1番稼働率が低かった。
今回は稼働率が低かったNOKTON 35mm F1.2が何故稼働率が上がったかを話そうと思う。

【この記事はこんな人にオススメ】

  • NOKTON 35mm F1.2の描写が気になる人
  • NOKTON 35mm F1.2を購入しようか迷っている人
  • 魅力的な標準レンズを探している人

何故NOKTON 35mm F1.2稼働率が低かったのか

NOKTON 35mm F1.2の稼働率が低い理由は把握出来ている。
理由は他の3本のレンズを利用する役割が明確に決まっているからだ。
ULTRON 27mm F2.0は軽量コンパクトなので、撮影をメインで出かける時以外の常用レンズ、つまりエブリデイカメラ用レンズの役割。
NOKTON 23mm F1.2は所有するレンズで最も広角な画角、よって街のスナップやテーブルフォトを撮る役割。
MACRO APO-ULTRON 35mm F2は最短撮影距離が最も短いしそこそこ明るいので、外食時の料理や店内、そしてテーブルフォトを撮る役割。
しかしNOKTON 35mm F1.2には明確な役割がない。
理由はこのレンズが1本あれば「そこそこ」何でも撮れてしまうのである。
そこそこ何でも撮れてしまうから、被写体が明確な撮影の時は出番が無いのだ。

改めてNOKTON 35mm F1.2の面白さに気がついた

そんな稼働率の低いNOKTON 35mm F1.2だが、最近その魅力に改めて気がついた。
実はこんなことがあったのだ。

その日は友人にお迎えを頼まれていた。
普段は撮影に行く予定はなかったので、いつもならUltron 27mm F2.0を装着するのだが「たまにはNOKTON 35mm F1.2も使ってあげよう」と思い、X-S10に装着して外出した。
友人に指定された場所に着いたが、まだ時間があったのでカメラを持って近くをスナップすることにした。
しかしその場所は学校の近くだったのと時間帯がちょうど下校時間と重なったため学生がたくさんいたのだ。
おっさんがカメラを片手にウロウロしていると危ない人と思われてしまうために撮影を躊躇、軽く2〜3枚撮って撮影を終えた。
そして帰宅後にMacに取り込みその日撮った写真を確認したところ、自画自賛だがとても良い雰囲気の写真を撮ることが出来たのだ。
その後写真をインスタにアップしたところ、いいねをたくさん頂きとても好評だった。

良い雰囲気の写真が撮れた理由は分かっていて、それは撮影をする際に写真を撮っていると周りの人に悟られないよう慌てて撮ったのだ。
慌てて撮ったことでその写真のピントが微妙に外れ、それが功を奏しまるで絵画のような写真を撮ることが出来たのだ。
これは僕の感じていることだが、NOKTON 35mm F1.2は「開放F1.2で正確にピントがあう極わずかな前後するところが滲んだ描写になりそこがとても美しい、いわゆるスィートスポット」だと思っている。
その時は本当にテキトーにピントを合わせたため、偶然にもそのスィートスポットを踏むことが出来た。
その写真がこれ。

写真なんて自己満足の世界だから、この写真を見ても「これが良い雰囲気なの?」と思われるかもしれないが、僕的にはお気に入りの写真だ。
特に気に入っているのは背景に写っているビルの窓から発する光。
じんわり滲んだ優しい光が良いアクセントになっていると思う。
この写真を撮ってからというもの、そのスィートスポットを狙った写真をやたら撮りたくなり、最近はNOKTON 35mm F1.2ばかりを使っている。
ちなみにNOKTON 35mm F1.2のスィートスポットは購入当初から気がついていたが、それを上手く活かせないでいた。
でも最近、X-S10,X-E4 共にオリジナルレシピ Summarit Monochrome、Summarit Colorを作ったところ、そのスィートスポットにとても合い、NOKTON 35mm F1.2がより活きるようになった。

まとめ

最近欲しいガジェットがあって、資金捻出のためにレンズを1本売却しようと目論んでいたのだが、その筆頭がNOKTON 35mm F1.2だった。
危ない危ない…
ちょっと前にLeicaのレンズを売って後悔した記事を書いたが、また同じ過ちを繰り返すとこだった。
レンズは安易に手放すものではないと改めて思った。
最後に作例を何枚か載せるので見てくれると嬉しい。

露出を+2にしてハイキーにしたことでよりふんわりした絵になったと思う。

ドライフラワーの1部にピントがあってその前後が滲みながらボケているのが美しい。

全体がフワッとして良い感じだと思う。

お得な情報

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