レンズを売って激しく後悔
前回 初めて雑記というカテゴリーで記事を書いたけど、読み返して思ったのは「自分のブログって何か表現が硬いな」と思ってしまった。
フレンドリーじゃないっていうか、かっこつけた言い回しとか…
理由は文末が、ですます調だからだと思う。
だから今回の記事からはですます調を止めてもっとフレンドリーに書こうと思う。
と反省したところで雑記の第2弾は「Leica レンズを売って激しく後悔」について語りたいと思う。
まさかこんな時代が来るとは
前回の記事で書いたとおり、僕には第1次写真ブームがあった。
そのブームの機関に最も写真にのめり込んでいたのは、機械式一眼レフブーム~Leicaブームの頃だと思う。
その時は写真もたくさん撮ったし、カメラやレンズをたくさん購入した。
でもフィルムカメラはフィルム代,現像代とコストが掛かるし、何よりもフィルムを電子化するスキャン作業が本当に手間だった。
そのため僕はフルサイズデジタル一眼カメラへの完全移行を決意、すべてのフィルムカメラとレンズを売ってしまい、フルサイズデジ一眼の資金にしてしまったのだ。
コストと手間以外にも理由があって、フルサイズデジ一眼に移行した。
- 時代はデジカメ、今後フィルムカメラが本流にはならないだろう
- いずれLeica社もフルサイズのデジカメを発売する、でも非常に高価で手が出せないだろう
- そうなったらLeica スクリューマウント(以下Sマウント) & Mマウント共にアンティーク品としての価値にしかならないだろう
そして時代は平成から令和の時代へ
僕が読んだ1と2は当たった。
でも3は大ハズレ!
その頃ミラーレスカメラが登場し、S & Mマウントレンズがもてはやされるなんて予想出来なかった。
Leica S & Mマウントをマウントアダプターで楽しめることは分かっていたが、アンティークの価値だけでなく、使うための価値として中古市場価格がこんなに爆上がりするとは予想出来なかった。
まさかこんな時代が来るとは…
私が売って激しく後悔しているレンズ達
それでは私が売って激しく後悔しているLeicaレンズ トップ3を紹介しよう。
トップ1~1958年製 Summicron35mm F2.0 Sマウント(8枚玉)
これはヤフオクで状態が並のレベルを210,000円で購入、購入後関東カメラで120,000円をかけてオーバーホールを実施したので価格は実質330,000円。
8枚玉は世界で600本弱しか生産されておらず、カナダ製のSマウントはさらに少ないので超レアな物。
写りはF値開放で薄いベールで覆ったような優しい描写だが、絞ることでキリッとする。
光源が入るとフワッと滲み、ゴーストもそれなりに出る。
オールドレンズらしい描写だがコントロールがしやすいので、現在のミラーレスカメラで使ったら凄く楽しいレンズになると思うが…
現在の市場価格はMマウント並品で500,000円~といったところ。
状態の良い物は100万円を超えるのでとても手が出ない。
希少性が高いSマウントレンズは一体いくらになるんだろう?
トップ2~Summarit 50mm F1.5 Sマウント
これもヤフオクで比較的状態が良い物を70,000円で購入、オーバーホールはしていない。
Summaritはレンズのキズ,曇りが多い中古品が多いが、私が買った物は目で見る限り少なくもしかしたらオーバーホール済みの品だったかも?
クセ玉で有名なSummaritはその評判どおり、写りはF値開放で8枚玉以上にベールで覆ったような描写だが、これも絞ることでキリッとする。
光源が入るとフワッと滲み、ゴーストも派手に出る。
でもそれが「らしい描写」で使っていて本当に楽しかった。
現像→プリント後は宝くじの当選番号を見るような感覚で楽しめた。
いま私がFUJIFILM製のカメラでフィルムシミュレーションの設定を駆使して、Summaritの描写を再現しようとしているが、そう思わせるだけの魅力がある描写をする。
現在の市場価格はMマウント並品で50,000円~といったところなので、まだ手が出せる価格帯だと思う。
トップ3~1st Summicron 50mm F2.0(固定鏡筒) Mマウント
これもヤフオクで比較的状態が良い物を70,000円で購入、オーバーホールはしていない。
レンズも鏡筒も年代の割にはきれいだったので、オーバーホール済み品だったのかも?
写りは同じSummicronという名前が付いているが、35mm(8枚玉)ほどオールドレンズ感はなかった。
簡単に言うと8枚玉よりクリアな描写、F値開放で極薄いベールで覆ったような優しい描写だが、絞ることでキリッとする。
光源が入ると軽く滲み、ゴーストもそれなりに出る。
面白みで言うとSummarit>Summicron 35mm 8枚玉>Summicron 50mmといったところだが、F4~5.6で撮った時の被写体が浮き上がるような立体感は素晴らしかった。
現在の市場価格は並品で80,000円~といったところなので、まだ手が出せる価格帯だと思う。
他にも売って後悔したレンズ
上では後悔が大きいトップ3を説明したが、他にも Leica S & Mマウントの後悔したレンズは持っていたので写真だけアップする。
Summilux 35mm F1.4 Mマウント(1st 後期?)
Summaron 35mm F3.5 Sマウント
CONTAX Gマウント Biogon21mm F2.8 Sマウント (28mm F2.8も持っていた)
まとめ
ここには書いていないが、CONTAX Planar 50mm F1.4も後悔しているレンズの1つ。
でもこちらはLeica用のレンズじゃないし、玉数もあり、いまでも手頃に入手可能なので取り上げなかった。
上記の売って激しく後悔しているレンズ+Planarは、バンコクへ持っていき、市内を撮りまくった思い出深いレンズ達。
また購入して使いたいという思いはある。
でも非常に高価になってしまった8枚玉以外はいまでも入手可能だが、オールドレンズって個体差が大きいので、同じレンズでも当時私が使っていたレンズと同じ描写をするとは限らない。
それに前回の記事で書いたとおり、いま所有しているVoigtlanderの4本のレンズで満足しているので、オールドLeicaレンズをまた買うことは無いと思う。
今回の記事で言いたいのは「レンズは資産のようなものですが、気に入っているレンズは絶対に売らない方が良い」ということ。
じゃないと僕みたいに後悔するよ。