MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mountが気になる
「Voigtlander MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mount(以下X-mountを省略)が気になる。どんな描写をするのかな? 作例を見て購入するか判断がしたいな」
こういった疑問に答えます。
本日取り上げる私のMACRO APO-ULTRON 35mm F2の作例をみれば、参考になるかもしれません。
この記事を書いている私は、過去に多種多様のカメラ数十台を使ってきました。
デジタルカメラだけでなくフィルムカメラも10台以上使った経験があります。
作例撮影条件
台風の影響で雨風が強いために、外でのMACRO APO-ULTRON 35mm F2のテスト撮影は今日も出かけられませんでした。
X-S10もMACRO APO-ULTRON 35mm F2も防塵防滴仕様ではありませんので、再びテーブル撮影を行いました。
今回はマクロレンズっぽい作例を撮れたので、購入を検討している方の参考になりそうです。
ただ撮影後にAffinity Photoを使ってドキュメントサイズ変更とJpeg(中間)で保存をしたら、クオリティが下がってしまったことを伝えておきますね。
今回の撮影環境はこんなところです。
- 機材:X-S10+MACRO APO-ULTRON 35mm F2
- 自然光(17:00〜18:30)
- 撮影モード:絞り優先
- フィルムシミュレーション:色々試しました
- ISO:すべてオート(Limit 3200)
- 三脚を使用
- 被写体:植物 ガーベラとチーゼル
- 撮影後 Affinity Photoを使い4416px 2944pxを2200px1466.7にドキュメントサイズを変更
- Affinity Photoを使いJpeg 中間品質で保存
作例(比較)
絞り,SS,ISO感度はExif情報の値です。
チーゼル最短距離撮影
F2.0 SS1/60 ISO1000 ASTIA
F4.0 SS1/52 ISO3200 ASTIA
F8.0 SS1/13 ISO3200 ASTIA
茎にある棘が光源のように丸くボケていますね。
花?の部分にある棘の先端部分の描写が面白いです。
チーゼルから5cmぐらいの距離で撮影
F2.0 SS1/60 ISO640 ASTIA
F4.0 SS1/60 ISO2500 ASTIA
F8.0 SS1/20 ISO3200 ASTIA
F8まで絞ると棘の痛痛しさが伝わってきます。
チーゼルから10cmぐらいの距離で撮影
F2.0 SS1/60 ISO400 ASTIA
F4.0 SS1/60 ISO1600 ASTIA
F8.0 SS1/30 ISO3200 ASTIA
私的にはF8まで絞った描写のほうがリアルで好みです。
ガーベラを最短距離でフィルムシミュレーションを変えて撮影
F8でSSとISO感度はオートです。
F8.0 SS1/13 ISO3200 PROVIA
F8.0 SS1/12 ISO3200 Velvia
F8.0 SS1/13 ISO3200 クラッシッククローム
F8.0 SS1/12 ISO3200 クラッシクネガ
F8.0 SS1/12 ISO3200 ETERNA
F8.0 SS1/12 ISO3200 ETERNA ブリーチバイパス
F8.0 SS1/12 ISO3200 ACROS+Gフィルター
クラッシククロームとクラッシックネガの花びらの先端部の描写が好きです。
この2つのフィルムシミュレーションは立体感を強く感じます。
作例(遊んでみました)
なんとなくですが、MACRO APO-ULTRON 35mm F2の特徴をつかんできたので、テーブルフォトで遊んでみました。
前回の作品よりは少しは成長していると思います。
F2.0 SS1/60 ISO1250 ASTIA
F5.6 SS1/60 ISO2000 ASTIA
F8.0 SS1/14 ISO1600 モノクロ+Rフィルター
F8.0 SS1/10 ISO3200 クラッシクネガ
ドライフラワーが変形しているように見えますが、これはリアルに潰れています。
F8.0 SS1/17 ISO3200 PROVIA
まとめ
本来私はオールドレンズのような開放で撮ったフワッとした描写が好きなのですが、MACRO APO-ULTRON 35mm F2の描写を見て、絞った被写界深度の深い描写が好きになりました。
もちろんMACRO APO-ULTRONでも開放の描写はフワッとしていて美しいですよ。
天気に恵まれず晴れた屋外の撮影がなかなか出来ませんが、MACRO APO-ULTRONは室内撮影でもかなり楽しめます。
私が所有する他のレンズ、NOKTON 35mm F1.2,XF23mm F2.0は撮影環境を選ぶレンズですが、MACRO APO-ULTRONはいまのところ撮影環境を選ばない懐の深いレンズだと思いました。